【実体験】震災発生時に一番重要なこととは?

 

 

TakuHighです。

 

今回は地震津波などの震災時に一番大事だと思う事を書いていきます。

記事の内容は私が強く感じている個人的な意見になります。

 

震災発生時は結局何が一番大事なの?と、思ったことありませんか。

 

地震大国と呼ばれる日本では、いつどこで巨大地震に見舞われるかわかりません。

絶対に安住できる都市・地域など無いと言っても過言ではないと思っています。

 

日本以外でもTVなどの報道で巨大地震被害の映像を目にします。

しかしこのような惨劇は、まさに明日は我が身です。

 

私は2016年の9月に石巻市民となったので早いものでもう少しで丸2年になります。

ご周知の通り、石巻市と言えば2011年3月11日に東日本大震災によって、

甚大な被害を受けた地域です。

 

私は現在仕事柄、縁があって石巻市で生活している訳ですが、

今でも頻繁に当時の震災の話が耳に入ってきます。

 

そんな私が巨大地震発生時に一番重要だと思うことは、

 

【 周 囲 に 流 さ れ ず に し っ か り と 非 難 す る こ と】

 

もちろん、避難すること以外にも大事な事は山ほどあります。

例えば、

地震発生時はTVやラジオで情報収集することは非常に重要だと思います。

周囲の高台や、避難所を調べることも大切です。

家族や大切な人への連絡も避難後に必ず実施してください

普段からの準備や対策で言えば、

防災用品や保存食品を専用のカバンに詰めておくのも必要です。

自宅の家財が倒れないように転倒防止対策をしておくことも必要でしょう。

 

上記のことは全て身を守る上で大事な事です。

しかし何よりも大切なことは、

ますはしっかりと非難すること。安易な自己判断で避難しないという選択肢を選ばない事。

絶対にこれが一番大事です。

 

ここまで読んで、そんな当たり前な事をいまさら・・。って思う方もいると思います。

 

しかし、2011年の3月11日に発生した東日本大震災では、避難しなかった人が多かった為、お亡くなりになった方が多い結果となりました。

 

東日本大震災石巻市の被害者数は最大だったのですが、当時を知る人の話によると、

(まさか津波がここまで来る訳ないとほとんどの人が思っていたと思う)

と、仰られていました。

 

実際に私も石巻市に来てその光景を目の当たりにすることになります。

 

2016年11月22日 5時59分

福島沖を震源とする最大震度5弱 

マグニチュード7.4の地震が発生

 

石巻市は震度4でした。地震発生時刻が午前5時59分だったため、私は寝ていたのですが、緊急地震速報のアラート音が鳴り、何事かと飛び起きた瞬間に大きな揺れが発生しました。

 

幸いにも揺れはすぐに収まったので、情報収集をするためTVをつけました。

報道では

福島県では津波警報

宮城県には津波注意報

さらに地震発生から30分もしない(記憶が曖昧ですが)ころには、

避難勧告を告げる警報サイレンが街中に響き渡っていました。

 

私はこの時点で、防災用品のバックを手に取り、走って避難所に向かっていました。

 

しかし

 

街中の人はこんなに警報サイレンの音も騒がしいのに、、

 

普通に犬の散歩をしている人や、おそらく通勤途中で車の運転をしている人など、

避難しているような人がごくわずかしか見当たらなかったのです。

 

というか、本当は車で避難したかったんですが、渋滞を予想してわざわざ走って避難しているのが馬鹿らしくなるくらい道路は空いていました。

 

地震発生から2時間後には石巻市津波注意報から津波警報にレベルが上がりました。

それでも避難している様子の人はごくわずかでした。

 

TVのニュースでも、

アナウンサーが必至に【今すぐに逃げてください、東日本大震災を思い出してください、皆さん自分が今いるところが安全だと決して思わないでください】

と呼びかけていました。

 

それなのに、避難している人はごくわずかだったのです。

結果的には、石巻市海沿いの地域で79cmの津波で、事なきを得ました。

 

周囲から見れば、【この程度の地震で避難している】と思われて、嘲笑されていたのかも知れません。

 

しかし私は、絶対に今後もこのような状況下に置かれた時には避難します。

 

なぜなら、私は地震に関して無知だからです。津波が来るか来ないか、自分では判断ができないからです。

そして何より、まだまだ生きていたいと思うからです。私が死んで悲しんでくれる人が少なからずいると思うからです。

 

だからこの記事を読んでくださっている方にもお願いです。

絶対に過信はせずにまずは自分の安全を確保する努力をしてください。

 

あなたが、地震津波やその地域性に精通されていて、根拠があって津波はここまで来ないと判断されるのであれば、避難しない選択肢もあるのでしょう。

 

ですが、そうでないなら避難してください。

 

後日知る事になるのですが、石巻市が実施したアンケート調査では

約56%の人が今回の地震で避難しなかったと回答しています。

また、避難しなかった人の中で、約67%の人が

【大きな津波は来ないと思った】という自己判断をしています。

さらに20%の人は【近所の人たちが避難していなかったから】と回答してます。

 

非常に驚くべきアンケート結果だとは思いませんか?

私は残念ながら東日本大震災の教訓が活かされてないのではないかと思ってしまいました。

逆に東日本大震災でここまで津波が来なかったのだから、震度4程度では絶対にここまで来ないという判断。それも教訓なのかも知れません。

 

でも東日本大震災の時も、過去にここまで津波が来たことがないから・・。という理由で避難しなかった人が多かったために、過去例を見ないほどの犠牲者数だったのも確かです。

 

私はこの経験を踏まえて一番大事な事は、周囲に流らされずにしっかりと非難することだと強く感じました。

結果津波が来なかったら、【あぁ、良かった】でいいじゃないですか。

 

今後震災に見まわれないことを切に願いますが、そうも言ってられないのも事実。

周囲に流されずにしっかり逃げるという事を頭の片隅に置いて、行動につながれば幸いです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。